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テンブロン国立公園の概要
ブルネイは全国土の75パーセント4,332平方キロメートルが森林に覆われています、さらにこの森林のやく半分2,120平方キロメートルが保護林として指定され、自然のままの熱帯降雨林が手厚い保護を受けながら残されています、中でもテンブロン県のバトウ
アポイ保護林を含む50,000ヘクタールに及ぶ広大な地域の原生林は、世界的に貴重な森林としてイギリスをはじめとして日本、アメリカ、ドイツ、オーストラリアなどの森林生態学者が研究を続けてきました。豊富な植物、珍しい動物、昆虫、美しい花、清涼な風、これらの大自然を生み出す豊かで清冽な水、地球上に残された美しい大自然は学者だけではなく多くの人々に感動と驚異を与えてくれるでしょう。
テンブロン国立公園への道
バンダル スリ
ブガワン市から水上バスで町を出ると、すぐにブルネイ河、テンブロン河の見渡す限りの広大なマングローブ林の中を縫うように水上バスは木々を避け右に左に旋回を繰り返しながら爆走します、このマングローブ林も世界に残された貴重な林で、テングザル、ワニ、数多くの鳥、水棲生物の棲家となっており、時折これらの動物が水辺に姿をあらわします、小一時間水上バスのスピード感と間近に見えるマングローブに目を奪われていると、テンブロン県バンガールの町がジャングルの中に突然現れて来ます。
バンガールの町は100メートルにも満たない商店街と、モスクが目につくぐらいで、本当に小さな町です。バンガールの船着き場から陸路バタンドリ村を目指します、30分ほど車に揺られるとダヤク族の村バタンドリ村に到着、レストハウスでお茶と現地のお菓子の接待を受け、ヘルメット、ライフジャケット、リュックサックなどが支給され、国立公園での見学場所などをガイドの青年と打ち合わせ、しっかりとヘルメットとライフジャケットのひもを締めて、いよいよテンブロン奥地の国立公園に向かう小船に乗り込みます。
小船の前部には二人、後部には一人のダヤク族の青年が乗り込み、乗客は六人、エンジンの音を山々にこだまして快調に小船は水面を走り出します。5分も走ると水面は急流に代わり、両岸はジャングルが迫って来ます、急流に立ちはだかる奇岩、珍しい草木、色とりどりの花、寄生植物の数々、飛び交う蝶、岸辺で休む鳥たち、屈強な三人のドソン族の青年が操るボートは、船底をいくども川床の石にこすり付けながら急流を溯って行きます。
木々の間から、スマートな山小屋風の木造の家が見えて来るといよいよ国立公園管理事務所です。管理事務所の周りには、電気、水道も完備した宿泊施設が点在しています。
入山手続きを済ませ、レンジャー、ガイドの人たちと国立公園内の多くの見どころや動物植物に対面に行きます。これらの見どころや珍しい植物、動物に対面できるポイントは木道、階段で結ばれ、この総延長は7キロメートルになります、これらの木道、階段は数おおくの吊り橋によって渓谷を上から眺めることも出来ます。この国立公園のハイライトは何と言っても、1033段の階段を上った山の頂上にあるキャノーピーと呼ばれるジャングルの樹上60メートルに張られた吊り橋でしょう、折り重なったジャングルがどこまでも続く様は感動の世界にわれわれを引き込みます。四つある滝も見逃せません、そして何泊かして昼間には現れない動物や鳥たち、昆虫たちと遭遇してみることもジャングルでの貴重な体験となるでしょう、樹上10メートルの空中ロッジに泊まればさらにこの感動は大きく膨らむのではないでしょうか。
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