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私は現在ブルネイに住んでいます。もっとも、「ブルネイ」と言われても、日本の多くの方はどういう国かご存知ないかもしれません。東南アジアのボルネオ島の北に位置する人口30万人ほどの国が、ブルネイ王国(正式にはブルネイ・ダールッサラーム。ダールッサラームはアラビア語で「平和の館」の意)です。
私のブルネイ滞在の目的はマレー・ムスリム(イスラーム教徒)農村の人類学調査で、こちらに来てまもなく2ヵ月になります。私がこの国を初めて訪れたのは、2年前の春(ブルネイは常夏の国ですので、もちろん日本の春の時期です)でした。そのとき、私の研究テーマとの関係もあって、この国に関心を抱くようになり、大学の在外研究の地にこの国を選ぶことにしたわけです。
農村に移り住んで1ヵ月が過ぎました。人々は親切で、忙しいながらも快適な日々を過しています。ボルネオというと、一般に日本では「暑い」というイメージがあるようですが、ここは確かに日中は暑いものの、朝晩はとても快適です。村に移ってから、夜寝るときにエアコンをつけたことは一度もありません。明け方になると、扇風機も必要ないほど涼しい日もあります。このような気候は、ブルネイに多くの手つかずの自然が残っている(国土開発率3パーセント)こととも、関係があるのかもしれません。
現在ブルネイ政府は観光に力を入れ始めており、そのための施設の充実をはかりつつあります。これまで日本では、ブルネイについての正確な情報が入りにくく、それが日本人観光客をこの国に来づらくしていた一因であったように思われます。このたび日本にブルネイのホームページ(「ブルネイよいとこ 南の風通信」)が開設されたことは、こうした問題点を解消できるという意味で、たいへん喜ばしいことだと言えましょう。このホームページをご覧になった多くの方々が、ブルネイに来られるよう願っております。
2000年5月17日
清 水 芳 見
中央大学総合政策学部助教授
ブルネイ大学客員研究員
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